知的交流研究会(2008年ー2009年)
趣旨
21世紀に入り、環境・エネルギー問題などの全地球的課題が顕在化するとともに、情報・経済そして政治分野でのグローバリゼーションが一層進展している。こうした要因が複雑化し、同時・広域的に発生する諸課題を解決し、更に世界の社会・経済の健やかな発展や科学技術分野での一層の進展を目指すには、これまで先人が築いてきた考え方・基盤を活かし、関係者が密な信頼感をベースにした取組みが重要であり、それを可能とするグローバルな視点での知的交流の場・機会の設定と継続的な関係者の尽力が必要である。
ところで、世界における日本は、EU統合やBRICSの台頭もあり、そのプレゼンスは顕著な低下を示しており、経済面だけでなく知的インパクト度における質の回復が急務である。更に、我が国が「21世紀グローバル世界での知的存在感ある国家」として認識され、実際地球規模の課題解決や真に世界の進展に貢献できるような国となるには、新たな理念を確立し、国内は勿論、国際的にも有機的な連携組織の構築や施策の実施を主導して取組むことが必須である。
そこで、産学・政府の最高レベルの連携体である日本産学フォーラムでは、上述の基本的認識を共有するとともに、日米を基軸としつつ、EU、スカンジナビア諸国、BRICS、途上国との世界的人的ネットワークを如何に構築できるか、また具体的にどのような施策に取組むかなどについての意見を集約し、世界展開を視野に入れた提言として公表すべく、本知的交流会を設置し、活動を開始するものである。
研究会委員名簿
(平成21年2月現在)
座長(産) | 小枝 至 | 日産自動車株式会社 | 相談役名誉会長 |
座長(学) | 小宮山 宏 | 株式会社三菱総合研究所 | 理事長 |
副座長 | 松重 和美 | 京都大学 | 教授 |
相澤 益男 | 内閣府 総合科学技術会議 | 議員 | |
岩田 一政 | 内閣府経済社会総合研究所 | 研究所所長 | |
谷内正太郎 | 外務省 | 顧問 | |
別所 浩郎 | 外務省 | 総合外交政策局長 | |
門司健次郎 | 外務省 | 広報文化交流部長 | |
德永 保 | 文部科学省 | 高等教育局長 | |
村田 直樹 | 独立行政法人日本学術振興会 | 理事 | |
椋田 哲史 | 社団法人 日本経済団体連合会 | 常務理事 | |
有信 睦弘 | 株式会社 東芝 | 顧問 | |
広崎 膨太郎 | 日本電気株式会社 | 代表取締役 執行役員副社長 | |
横山 将義 | 早稲田大学 | 教務部副部長(商学学術院教授) | |
薬師寺 公夫 | 立命館大学 | 副学長 学長補佐 | |
(文章責任者) | 武田 修三郎 | 早稲田大学 | 教授(日本産学フォーラム事務局長) |
開催履歴
第1回研究会:平成20年10月20日
第2回研究会:平成20年12月24日
第3回研究会:平成21年2月17日
平成21年4月24日 麻生内閣総理大臣(当時)へ提言書提出